はじめに
消防試験で避けて通れないのが、小論文試験
どうしたら綺麗な文章が書けるかと思い、インターネットで小論文の書き方を調べてみると、多くのサイトで「PREP(プレップ)法」という文章構成を紹介しているのを目にします。
しかし、実際にこのPREP法で文章を書いてみると、、、
と思ったことはないでしょうか。
今回は、受験した全ての消防(東京消防庁、政令市、地方)に独学で合格した私が、実際に使っていた小論文の構成を紹介したいと思います。
この記事を読めばコレがわかる!
・読みやすい文章を書く方法
PREP法とは
PREP(プレップ)法は、有名なのでどこかで見たり、聞いたり、もしくは使っていたりするかもしれません。
これは自分の意見を簡潔に伝えたい時に役立つ、文章の構成です。
P:結論(Point)
R:理由(Reason)
E:具体例(Example)
P:結論(Point)
(例)
P:私は猫が好きです。
R:理由は、いつもは冷たいのに、たまに甘えてくるところが、かわいいと思うからです。
E:私が家で飼っている猫は、いつもは一人でいるけど、たまに膝の上に乗ってきます。それがとてもかわいいと思います。
P:だから私は猫が好きです。
このように、結論→理由→具体例→結論、という流れで文章を構成すると、簡潔でわかりやすい文章が作れます。
小論文や面接、会社に入ってからも大活躍する文章の構成です。
俺流PREP法 その名も『PPP PREP法』
PREP法は理解できましたね。
しかし、PREP法で小論文を書いた時、文字数が足りない経験をした人もいるのではないでしょうか。
PREP法は、簡潔でわかりやすい文章構成ですので、ボリュームが出しづらいことが難点なのです。
みなさんが受験する消防試験の小論文は、1000~1200文字程度で書くよう指定されているものが多く、合格のためには指定文字数の9割以上は書いた方がいいと言われていますね。
しかし、PREP法で900文字(1000文字の9割)の小論文を書こうとすると、文字数の配分は以下のようになります。
例)
結論(50文字)
理由(100〜200文字)
具体例(600〜700文字)
結論(50文字)
結論は、ボリュームを出しづらい部分です。
多く書けても50文字ぐらいでしょう。
また、結論は一番大切な部分なので、簡潔でわかりやすい方がいいですよね。
そうすると、理由と具体例の部分で文字数を稼ぐ必要があります。
不可能な構成ではないですが、理由と具体例のウェイトが大きいので、少し苦労するかもしれません。
では、どうするか?
ここで紹介したいのが、私が命名した新しいPREP法、『PPP PREP法』です。
PREP法は、先ほど紹介した通りです。
違うのはPPP、これはP(Premise:前提)、PP(Problem Presentation:問題提起)の略です。
PPP PREP法
P:前提
PP:問題提起
P:結論
R:理由
E:具体例
P:結論
このPPP PREP法を用いれば、小論文の文字数の問題が解決します。
PPP PREP法を用いて、900文字(1000文字の9割)の小論文を書いたとしましょう。
文字数の配分は以下のようになります。
P:前提(100文字)
PP:問題提起(50文字)
P:結論(50文字)
R:理由(100文字)
E:具体例(550文字)
P:結論(50文字)
PREP法に、前提と問題提起が加わることで、それぞれの文字数のウェイトが減り、無理のない文章構成になります。
PPP PREP法を活用してみよう!
それでは、実際にPPP PREP法を活用して、文章を書いてみましょう。
先程と同じ内容で書いてみます。
例)
P(前提)最近、ペットとして、猫はとても人気ですね。その人気は、犬にも負けない程です。また、ユーチューブやソーシャルネットワーキングサービスでも、猫専門のアカウントが多数あり、多くのフォロワーを獲得しています。
PP(問題提起)そんな猫を、皆さんは、どう思いますか?
P(結論)
私は、好きです。
R(理由)
なぜなら、いつもは冷たいのに、たまに甘えてくるところが可愛いと思うからです。
E(具体例)
私が家で飼っている猫も、いつもは一人でいるのに、たまに膝の上に乗ってくることがあり、とても癒されます。猫は、人を幸せにしてくれると思います。
P(結論)
だから私は、猫が好きです。
どうでしょうか。
PREP法に、前提と問題提起が加わることで、文字数が自然と増えます。
さらにPPP PREP法の前提と問題提起は、理解しやすい、綺麗な文章を作り出してくれるのも特徴!
注意点
作文には不向き
PPP PREP法は、小論文において、力を発揮しますが、作文には不向きです。
中には、小論文ではなく、作文試験の消防もあるので、過去問を調べておきましょう。
知識が必要
前提と問題提起は、文字数を増やし、読みやすい文章を作り出しますが、そもそもの知識が必要となります。
上の例で言うと、「猫は犬に並ぶ人気がある」や「ユーチューブに猫専門のチャンネルがある」ことなどは、知っていないと書けません。
小論文のテーマに関する知識がないと書けないので、知識を増やす勉強も必要になります。
前提知識の増やし方はこちらの記事で解説↓
前提・問題提起はテーマからズレてはいけない
また、前提と問題提起は、テーマから逸れないようにしましょう。
そのためには、書き始める前に、問題文をしっかり読んで、問題文と自分が考えた前提・問題提起がテーマと一致しているか確認しましょう。
文字数が多くなりすぎる
PPP PREP法を使うと、文字数が多くなり過ぎてしまうこともあります。その場合は、事前に前提部分を削るか、具体例を削るなどして、文字数を調節してください。
まとめ
今回は、小論文の文字数問題を解決するために、私が実際に活用していた『PPP PREP法』という構成を紹介しました。
小論文の書き方でよく紹介されるPREP法で書いても、文字数が足りない人や読みやすい文章を書きたい人は、このPPP PREP法を試してみて下さい。
小論文の勉強法や前提知識の増やし方などは、別の記事で紹介したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた!
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