【日本の名湯巡り】vol.3 那須温泉郷(栃木・那須町)〜鹿の湯にて熱湯師匠に出会った話〜 #熱湯

温泉

那須湯本温泉 鹿の湯について

那須湯本温泉 鹿の湯

源泉名:鹿の湯・行人の湯 混合泉

泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)

泉温:53.7℃

この温泉固有の適応症:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、糖尿病、表皮化膿症、抹消循環障害

駐車場:あり

シャンプー・ボディソープ:使用不可(硫黄泉のため床が滑りやすくなるから)

ドライヤー:なし

熱湯度
★★★☆☆


熱湯度とは?
★☆☆☆☆:一般的な温泉の温度(〜43.9℃)
★★☆☆☆:熱湯に入る前のウォーミングアップに最適(44.0〜45.9℃)
★★★☆☆:よっ!熱湯男に熱湯女!(46.0〜48.9℃)
★★★★☆:熱湯師匠(49.0〜49.9℃)
★★★★★:熱湯仙人(人間が入れるレベルではない)(50.0℃〜)
※個人的な指標です。



※湯殿の雰囲気を知りたい方は、公式ホームページを参考にしてください。
http://www.shikanoyu.jp

鹿の湯 48℃の浴槽にて熱湯師匠に出会った話

鹿の湯には、41、42、43、44、46、48℃の浴槽があり(48℃は男性のみ)、湯守さんによってしっかり温度管理されている温泉になります。

湯殿は、木でできた正方形の浴槽が規則的に並んでおり、それぞれに白く濁った湯が流れてきています。

私の目的は、やはり熱湯。

まずは46℃の浴槽でウォーミングアップを済ませ、この温泉最高の48℃に挑みます。

48℃の浴槽には、おじいちゃんが先客でいた。

「おじいちゃんが入れるぐらいだから大したことはないだろう。オラオラはよわしに浴槽を譲らんかいいっ!」(心の声)

先客がいる場合、途中から入ると波を立ててしまい、先客が熱くて我慢できなくなってしまうため、先客が出るまで待つのがマナー。複数人で入る場合は、同時に入湯する。


おじいちゃんはマイタイマーを持っていて、そのタイマーが鳴るまで出ないつもりらしい。

3分ほど待つと、ようやくおじいちゃんが出てきた。

「じいちゃんが3分なら、おれあ4分、いや5分入ったるわっ!」(心の声)

と48℃の浴槽に足を入れた。

そのあまりの熱さに跳び上がり、一度浴槽から出るおれ。

思わず、おじいちゃんの方を見ると、おじいちゃんは気持ちよさそうにクールダウン中。

「こ、このじいちゃん只者じゃないっ!!」(心の声)

人間がこの温度のお湯に3分も入ってられるはずがないと思った。

さっきまでの自信がウソのように、浴槽の前で絶望していると、おじいちゃんは俺にこう言ってきた。

「今は出たばかりで、お湯が動いてるからまだ入らない方がいいよ。波が落ち着いたら、波を立てないように入って、入ったらじっとしてな。」



おじいちゃんからアドバイスをもらったことで、折れそうな心をもう一度奮い立たせ、波が落ち着いたのを見計ったおじいちゃんが俺にgoサインを出す。

足を入れ、熱さを我慢する。

先程と違い、お湯がぶつかってくる感じがないから、なんとか我慢できる!

足を入れたら、波を立てないように且つ流れるように肩まで浸かる(ある程度勢いが大事)。

なんとか第一関門突破、あとはこのまま動かず耐えるだけ。

ジリジリと体を焼かれるような痛みに耐えること1分

限界がきて、出ることに。

出る時も熱くて、なんなら出る時が一番熱い!

大慌てで転がるように脱出。

しかし、なんとか入れた達成感を感じながら、おじいちゃんの方を見ると、

そこにはサムズアップをしているおじいちゃんの姿が、、、

これがジャパニーズ ネイキドソーシャライジング。

おじいちゃんと出会い、熱湯の極意を学び、人間としても成長できました。

それから私は、その人をおじいちゃんではなく、敬意を込めてこう呼ぶことにしました。

熱湯師匠と!

ありがとう熱湯師匠、また会いましょう。



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