【北海道・アイヌ文化旅】 〜阿寒湖編part1〜 2024年3月末

旅行

はじめに

イランカラプテ(こんにちは)

 

 

北海道・アイヌ文化旅

 

 

第二弾は阿寒湖編ということで、2024年3月末に北海道釧路市阿寒町に行ってきました!

今回の旅の目的:①アイヌ工芸体験をする ②アイヌコタンに行く ③アイヌシアターイコㇿでアイヌ文化を学ぶ ④阿寒湖でワカサギ釣りをする
です!
 
 
※③と④については、『北海道・アイヌ文化旅 〜阿寒湖編Part2〜 2024年3月末』にて紹介したいと思います。
 
 
このブログは、北海道を旅した思い出、そこで出会ったアイヌ文化について、ダラダラと書いたものがメインになります。
 
 
一応、阿寒湖アイヌ工芸体験の注意点、アイヌコタンの楽しみ方、阿寒湖周辺の道路状況(2024年3月末)についても、紹介しています。
 
 
よければ、最後までお付き合いください!

道路状況

今回、私は女満別空港からバスで網走駅、網走駅から電車で北見駅、北見駅からバスで阿寒湖というルートで行きました。

阿寒(アカン):アイヌ語で「不動」の意



 

北見駅から阿寒湖までの道のりは、山道などはなく、終始まっすぐで、道幅も広く、走りやすい道路でした。
 
 

3月ということで、雪を心配していたのですが、車道の雪は、ほとんどなくなっていました。

 

 

レンタカーを利用してもよかったと思いました。(2024年3月)



↑阿寒湖周辺も、車道には、雪がほとんどありませんでした。

 

アイヌ工芸体験

旅行1週間前に、アイヌコタンのホームページを見ていると、アイヌの刺繍体験ができることを知り、予約のために電話をしました。

 

 

しかし、予約は10日前で締め切りということでした!

 

 

旅行の計画は早めに立てないとダメですね!笑

 

 

また、参加人数にも上限がありますので、もしアイヌの工芸体験を希望している方は、早めに予約を取りましょう。

予約は、Anytime,Ainutimeというホームページからできます。
 
 

ということで、目的の1つめ、アイヌの工芸体験をすることは、断念しました。

 

 

またの機会にリベンジしたいと思います!

 

アイヌコタン

コタンコㇿカムイがお出迎え!


阿寒湖と言ったら、アイヌコタン!


アイヌ:アイヌ語で「人間」という意



コタン:アイヌ語で「集落」の意
 
 
こちらがアイヌコタンの入り口
コタンコㇿカムイがコタンを守っています。



コタンコㇿカムイ:アイヌ語で「シマフクロウ」のこと。「村を守護する神」の意



「昔、アイヌの村にシカも鮭も訪れなくなった時、それを近くの森から見ていたコタンコㇿカムイが、天界に使いを送り、飢饉を解決してくれた。」という神謡があります。
 
 
 
全長50メートルほどの道の両端には、アイヌ民族の民芸品店や飲食店が並びます。
 
 
歩いて行くと、ムックリの音とホㇿケウカムイの遠吠えが聞こえます。(放送)



ムックリ:アイヌの口琴



ホㇿケウカムイ:アイヌ語で「オオカミ」のこと。「狩りをするカムイ」の意、アイヌ民族の憧れ。


 

オンネチセ



奥まで進むと、オンネチセという施設があり、ここではアイヌ民族の伝統的な工芸品や現代の工芸作家の作品などが展示されています。



オンネ:アイヌ語で「大きな、完成の近づいた」の意



チセ:アイヌ語で「家」の意
 
 
しかし、その日はたまたま休館日ということで、入れませんでした。
 
 
ということで、外に展示されてあるポンチセを堪能


ポン:アイヌ語で「小さい、若い」の意
 
 
こちらはプー
プー:アイヌ語で「貯蔵庫」の意、語尾を伸ばさず「プ」と書かれていることが多いですが、どちらも貯蔵庫のことだと思います。
 
 
こちらはチㇷ゚
チㇷ゚:「丸木舟」のこと


アイヌの人たちは、川で魚を獲る時や川を利用して荷物を運ぶ時、丸木舟を使いました。
 


丸木舟を作るには、太くて大きな木が必要になりますので、ばっこ柳や桂の木などで作ることが多かったそうです。
 


しかし、ビンニの木やチキサニの木で作られた丸木舟は、重たく、操作が難しいので、時折、岩に激突し、死者を出すこともありました。
 


それゆえ、ケュプチㇷ゚(しかばねを取る舟)と呼ばれていたそうです。
 


ビンニ:アイヌ語で植物の「やちだも」



チキサニ:アイヌ語で植物の「にれ」

 
 
さすがアイヌコタン!



アイヌ文化の宝庫!
 

ポロンノでアイヌの食事を堪能!

その後、アイヌコタンの民芸品店をまわり、お腹が空いたので、昼食を取ることに、、、

 

 

やって来たのはこのお店!


 
「民芸喫茶 ポロンノ」です!



ポロンノ:アイヌ語で「大きい、たくさん」の意
 
 
こちらは、アイヌの伝統的な料理とそれを現代風にアレンジした料理を楽しめる「21世紀のアイヌ料理屋」です。
 
 
今回、注文したのはこちら


↑ユック丼



肉が柔らかくて、クセもなく、美味しいです。上にのっているのは、キトビロ
 


ユㇰ:アイヌ語で「獲物」という意味だが、「鹿」のことを示す。



鹿は、鹿を司る神が、地上にばら撒いてくれるものと考えられており、シマフクロウや狼とは違って、カムイの名をつけて呼ばれることはなかったそうです。



狩猟生活をしていたアイヌにとって、動物たちは重要な神様であり、動物たちは神の国では人間の姿をしていて、人間の世界に動物の肉や皮を持って遊びに来ていると考えていた。
 


キトビロ(=プクサ):アイヌ語で「行者ニンニク」のこと、食糧としては使われたのはもちろん、病魔を祓うまじないにも使われた。



カムイは、汚いものや臭いものが大嫌い
 
 


↑セタエント茶



セタエント:アイヌ語で「ナギナタコウジュ」のこと



二日酔いにおすすめだそうです。
 
 


↑コンブシト



甘めの昆布たれがかかった団子



シト:アイヌ語で「団子」の意
 
 


↑ポッチェイモ



こちらはポロンノ名物、ポッチェイモ



歯ごたえがよく、素材の甘みがあって、美味しい。



エモで作った保存食になります。



エモ:アイヌ語で「じゃがいも」のこと
 
 

まとめ

ということで、北海道・アイヌ文化旅 阿寒湖編Part1はここまで!

 

 

今回、北見駅というところから直通バスで阿寒湖まできましたが、車道には雪がほとんどなく、安全に阿寒湖まで行くことができました。(2024年3月)

 

 

歩道には、雪が残っていたので、歩くときは注意が必要です。

 

 

アイヌコタンでは、アイヌ文化にたくさん触れられる施設、お店があるので、アイヌ文化に興味がある方におすすめです。

 

 

また、工芸体験や散策コースを希望の方は、10日前までに予約が必要になりますので、注意してください。

 

 

それでは、次回、【北海道・アイヌ文化旅】 〜阿寒湖編Part2〜 でお会いしましょう!

 

 

イヤイライケレ(ありがとう)!




 

 

参考資料

・釧路市ホームページ 旧阿寒町の概要『https://www.city.kushiro.lg.jp/shisei/gaiyou/1006797/1006798/1006801.html』

・知里幸恵編訳 郷土研究社(1923)、岩波文庫(1978) 『アイヌ神謡集』

・阿寒湖アイヌコタンホームページ 阿寒ユーカラ「ロストカムイ」|阿寒湖アイヌシアター〈イコㇿ〉 『https://www.akanainu.jp/lostkamuy/』

・阿寒湖アイヌコタンホームぺージ アイヌ文化伝統・創造館 オンネチセ 『https://www.akanainu.jp/onnecise/』

・Anytime Ainutime 『 https://anytimeainutime.jp/guide/yoshifuru-fukiko-goukon/』

・野田サトル 集英社 『ゴールデンカムイ』 3巻22話

・中川裕 集英社新書 『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』

・中川裕 白水社 『ニューエクスプレスプラスアイヌ語』

・公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構 『単語リスト(アイヌ語・日本語)ー沙流ー』

・阿寒湖アイヌコタンホームページ kar pe kuru 創り手の街 阿寒湖温泉『https://www.akanainu.jp/karpekuru/craft01/』

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