【日本の名湯巡り】vol.11 草津温泉・白旗の湯(群馬) 〜熱湯の横に鎮座するだるま師匠の話〜 #熱湯#共同浴場

白旗の湯(群馬・草津) 温泉

白旗の湯について

源泉名白旗源泉
泉質酸性・含硫黄ーアルミニウムー硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)
泉温50.8 ℃
知覚的試験無色透明、硫化水素臭あり
この温泉固有の適応症(浴用)神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症、糖尿病、高血圧。
この温泉固有の適応症(飲用)
住所群馬県吾妻郡草津町大字草津宇西町418ー2
営業時間08:00〜23:00
料金無料
駐車場なし
脱衣所あり(ロッカーはあるが、鍵はない)
洗い場なし
シャンプー・ボディーソープなし
バスタオル・フェイスタオルなし
ドライヤーなし
熱湯度 ※★★★☆☆ 〜 ★★★★☆

※熱湯度とは

熱湯度とは?
★☆☆☆☆:一般的な温泉の温度(〜43.9℃)
★★☆☆☆:熱湯に入る前のウォーミングアップに最適(44.0〜45.9℃)
★★★☆☆:よっ!熱湯男に熱湯女!(46.0〜48.9℃)
★★★★☆:熱湯師匠(49.0〜49.9℃)
★★★★★:熱湯仙人(人間が入れるレベルではない)(50.0℃〜)
※個人的な指標です。




いざ、入湯!

白旗の湯は、湯畑広場のすぐそばにあります。




中に入ると、浴槽が2つあります。




入り口から見て、左側の大きな浴槽が普通の温度のお湯、右側の小さな浴槽が熱湯になります。(男湯の話)




まずは、左側の大きな浴槽から入りました。




普通の温度と言っても、結構熱め。




44℃ぐらいはあると思います。




白旗の湯に鎮座するだるま師匠の話

これはまだ私が熱湯というものを知らなかった頃の話。




白旗の湯の大きな浴槽から出て、何が違うのか知らないが、せっかくだから小さい方も入ってみようと思い、浴槽に足を踏み入れた。




太もものあたりまで入った時、ようやく気づいた。




自分の脚に焼かれるような痛みがある!




大慌てで浴槽から脱出する。




その痛みを耐えるため、うずくまっていると、誰かが笑いながら話しかけてきた。





「肩まで入ってみなよ!」




顔を上げると、体が真っ赤で小太りの、まるでだるまのようなおじさんが浴槽の横に鎮座していた。




彼の真っ赤な体が、このお湯の熱さを物語っている。




俺は思う。




「いや、無理やて。何度あるんだよこの温泉」




しかし、なんか悔しかったのでもう一度入ってみることに。




そして今度はなんとか肩まで浸かれたものの、5秒ほどで脱出。




するとだるまおじさんは、次にこう言った。




「よし、これで体が慣れたから、次は入れるぞ。」




根性論!!




なんでそんなに入らせたいんだよこの人!と思いながらも、




アドバイス通り、3分ほど休憩してから、もう一度入ってみることに。




すると、なんということでしょう。




本当に入れたんです!




熱いですよ?確かに熱くて苦しいんだけど、その中に気持ちよさもある!




だるまおじさんはこれを教えたかったのか!




時間はどんどん流れていき、1分ほど入れた。




風呂から上がると、だるまおじさんはいろんな温泉の話をしてくれた。




白旗の湯は、朝が一番熱いこと、栃木の鹿の湯という温泉も熱いということ、静岡の赤沢温泉に行けば海と一体化できること、乳頭温泉は一度は行くべきということ、などなど




いろいろと教えてくれた。




これを機に、私は熱湯というものを知り、その魅力に取り憑かれたのでした。




私の熱湯師匠は、鹿の湯(栃木)にもいますが、(勝手に師匠と呼んでるだけ)









熱湯の素晴らしさを教えてくれたのは、このだるまおじさんです。




熱湯に入ることで真っ赤になった体と、貫禄ある体型




敬意を込めてあなたを「だるま師匠」と呼んでおります。




今日もあなたはどこかの温泉で鎮座しているのでしょう。




また会いましょう!だるま師匠!

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